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地震に備える家具類固定マニュアル|本棚の最適な固定方法は?

地震に備える家具類固定マニュアル|本棚の最適な固定方法は? 地震

こんにちは、ボウサイ博士です!

地震の揺れによる家具の転倒・落下・移動を防止するために、家具の固定は重要です。しかし、いざ家具を固定しよう!とやる気が出たところで、固定する器具がたくさんあるが、何を使って固定するのが最適なの?と悩んだことはありませんか?

今回の記事では本棚を例にどの固定器具が最適なのか比較してみました。

<strong>ボウサイ博士</strong>
ボウサイ博士

この記事は以下の人におすすめです!
・地震の揺れによる本棚の転倒、移動による被害が心配な人

自宅だけでなく、両親の家なども点検してみるといいですね!

固定器具には様々な種類がありますが、固定する本棚の種類、形状、固定する壁や天井などの下地の配置など個々の状況に応じて最適なものを選択します。

主な固定器具の種類は以下のとおり。

名称イメージ図
L字型金具L型金具(上向き取り付け)L型金具(下向き取り付け)
ベルト式ベルト式
ポール式ポール式
ストッパー式ストッパー式
マット式マット式
イメージ図引用元:東京消防庁 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000010472.pdf

1つずつ説明していきます。

L字金具

サイズや材質も豊富で、地震動に対する効果も高いためよく使われます。

金具の選び方

  • サイズ:L字金具の長さや幅が取り付け可能か
  • 材質:固定したい本棚と壁がネジでとめられる材質かどうか
  • デザイン:取り付ける場所になじむかどうか

まずはサイズについて。本棚の天端と天井までの距離が短いのに、長いL字金具ではそもそも取り付けられません。また、ネジをとめる場所に下地(柱や胴縁)があるかどうかで強度がかわってくるので、事前に下地の位置確認しておきましょう。

次に材質です。本棚が木製であればネジどめできますが、スチールラックなどであればベルト式になります。また、壁も同様に木材であれば問題ありませんが、タイルなどであればネジどめではなく貼り付けタイプがおすすめです。

最後にデザインですが、これは好みです。人目につく場所だからオシャレにしたい人もいれば、機能重視であまり見た目にこだわらない人もいるので、金具のデザインと取り付け場所を頭でイメージして選びましょう。

取り付け方

ネジどめの場合は、上向きに取り付けるか下向きに取り付けるかで、地震動に対する効果がかわってきます。

東京消防庁によると、震度6強の揺れを再現した実験では、下向きの取り付けの方が効果が大きかったという結果があります。
とはいえ、下向き取り付けの場合は、
 ①本棚の高さ測る
 ②壁のその高さにL字金具をネジどめする
 ③本棚を置く
 ④本棚に上からネジどめする
と、上向き取り付けと比較すると少々手間です。

気を付けること

適切にとりつけることができると、絶大な効果を発揮するL字金具ですが、本棚と壁面に十分な強度がないと効果半減になるので注意しましょう。

具体的にどんな商品がある?

一番お得に必要なものをそろえられるのは、ホームセンターで買うことです。しかし、ホームセンターは豊富な商品が送料無しで購入できることがメリットである反面、商品が多すぎて選ぶのに時間を要します。また、安さだけを考えてL字金具とそれに合うネジを別々に購入する場合、慣れていないと穴に合うネジ選びなど組み合わせ選びに手間がかかります。入門者はまずはL字金具とネジがセットになったものの使用がおすすめです。

最近では取り付け箇所の設置面に合わせてL字金具の角度を変えられるものもあり、大変便利です。

角度が変えられるおすすめのL字金具

本棚や壁面にネジが適さない場所で使用する場合には、工具不要で簡単に取り付けられるものもあります。

工具不要で簡単に取り付けられるおすすめL字金具

ベルト式

特徴

L字金具と比較すると地震動に対する効果は低くなるので、L字金具が取り付けられない本棚や周辺状況の場合に検討してみましょう。取り付ける位置やベルト長さの調整により、取り付けに融通がききます。また、素材がチェーンやワイヤーのものもあります。

気を付けること

適切にとりつけることができると効果を発揮しますが、本棚と壁面に十分な強度がないと効果半減になるので注意しましょう。

具体的にどんな商品がある?

ベルト部分に伸縮機能があり、揺れを吸収してくれる商品になります。また、粘着パッドでありながら対象物重量160kg以下で震度6強相当に対応する優れものです。本棚の転倒防止のほか、引き出しの飛び出し防止としても活躍します。

ポール式

特徴

ポール式はいわゆるつっぱり棒なので、ネジを使用せず取り付けられるため、本棚を傷つけることがありません。
つっぱって固定しているため、単独で使用する場合、L字金具やベルト式と比較すると地震動に対する効果が弱いので、ストッパー式やマット式と組み合わせると効果が高くなります

気を付けること

本棚天端の両端かつ奥(壁側)に取り付けると効果が高いです。しかし、本棚と天井面に十分な強度がないと効果半減になるので注意しましょう。また、天井と本棚が離れ過ぎていると効果が発揮できません

具体的にどんな商品がある?

工具不要で初心者でも簡単に取り付けることができることから人気があり、商品のラインナップも豊富です。

● オーソドックス

● ロングタイプ

ストッパー式

特徴

本棚などの下部前面側にくさびのように差し込み、本棚などが転倒・移動することを軽減する効果があります。下部前面側に差し込むので若干後ろに傾いた状態になります。
背の高い本棚に対してはストッパー単独の使用では地震動に対して効果が低いので、ポール式と組み合わせることおすすめです。

気を付けること

本棚の天端の後ろ側が壁に当たっていることが重要です。下部前面側に差し込んだストッパーと壁面で本棚などを固定することで効果が発揮されます。

具体的にどんな商品がある?

器具の性質がシンプルなため、商品の種類は多くありません。

マット式

特徴

本棚の底に粘着力のあるマットを貼ることにより、地震動に対する転倒防止効果があります。また、洗って何回でも使用できる商品もあります。
単独での使用では効果は低いので、ポール式と組み合わせることにより効果が高くなります

気を付けること

本棚の底面の大きさにより貼る枚数を調整します。ゲル状のものになるので、使用期限に注意が必要です。

具体的にどんな商品がある?

器具の性質がシンプルなため、商品の種類は多くありません。4cm×4cmが標準サイズになります。

大きいサイズとして10cm×10cmもあり、必要な大きさにカットして使用することもできます。

地震動の対策器具にはいくつかの種類がありますが、それぞれ特徴があるので、対策をしたい本棚の大きさや形状、周辺の状況に応じて適切な器具を選択することが、効果を最大限発揮するために重要です。また、賃貸の場合は基本的には壁にネジでとめることはできないので、選択できる器具も変わってきます。

地震動に対する器具の効果
引用元:東京消防庁 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000010472.pdf

しかし、家具類が転倒や移動する心配がないのが一番なので、これからマイホームを建てる場合は、備え付けの収納が多い設計を検討しましょう。また、転倒や移動対策だけでなく収納物の落下対策も意識して設計することをお忘れなく!

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