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「我が家の擁壁は大丈夫?」簡単チェックで家族の安全を守ろう!

擁壁点検 擁壁の防災

こんにちは、ボウサイ博士です!

みなさんは自宅の擁壁ようへきの安全を意識したことはありますか?
擁壁とは、土地を安全に支えるための壁状の構造物のことです。特に子どもがいる家庭では、万一の災害時に家族が安全に過ごせる環境を整えることが重要です。しかし、擁壁の点検は専門知識が必要で難しいと感じる方も多いはず。そんな皆さんに朗報です。国土交通省が提供する『我が家の擁壁チェックシート(案)』を使えば、自宅の安全性を簡単に確認できるんです


今回の記事は、国土交通省がホームページで公開している「我が家の擁壁チェックシート(案)」の使用方法や判定後の行動についてわかりやすく解説します!

<strong>ボウサイ博士</strong>
ボウサイ博士

この記事は以下のような人にオススメです。
・自宅の擁壁にひび割れがあって壊れないか心配
・新しく土地を購入しようと考えているが、その敷地内

 に擁壁があるので、事前に安全性を確認しておきたい

『我が家の擁壁チェックシート』は、専門知識がないご家庭でも簡単に擁壁の状態をチェックできるツールです。

 無料で使える ➡ 国交省の公式ページから簡単ダウンロード可能
 専門知識不要 ➡ 具体的な項目をチェックするだけで安全性を判断できる
 短時間で完了 ➡ 10~15分程度のセルフチェック

専門業者に頼まず、いつでも気軽にチェックができるのは大きなメリットです。

初めてでも簡単に使える方法を3つのステップで解説します。

 ステップ①【チェックシートをダウンロード】
 ステップ②【項目を順番に確認】
 ステップ③【結果を判定し対策を確認】

※以下の擁壁タイプについては、このチェックシートの対象外となっているので、宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアルに基づき安全度チェックを行いましょう。

 ● 空石積み擁壁(野面石積み、玉石積みなどを含みます。)
 ● 増積み擁壁
 ● 二段擁壁
 ● 張出し床版付擁壁

それでは、3つのステップについて1つずつ説明していきます。

ステップ①【チェックシートをダウンロード】

まずは、国交省公式サイト「我が家の擁壁チェックシート(案)」よりPDFを無料ダウンロードします。

ステップ②【項目を順番に確認】

次に、シートに書かれた質問項目(亀裂、傾き、水漏れなど)を目視でチェックし点数をつけます。

擁壁基礎点A

この項目は、擁壁本体の劣化状況ではなく、擁壁の周辺状況に関する評価になります。

①水抜き穴
 擁壁に水抜き穴があるかどうか、擁壁上の地盤に降った雨水が地中に浸透する状況かどうかをチェックします。

②水のしみ出し
 水のしみ出し具合で地下水や浸透水が多い場所かどうかをチェックします。水が多くても、水抜き穴から適切に排出されておれば問題ありません。

③排水施設
 擁壁周辺の溝などの排水施設の整備状況、劣化具合をチェックします。

①~③の最大点を擁壁基礎点Aとします。

擁壁変状点B

この項目は、擁壁のタイプごとに劣化の種類、その程度を評価します。

擁壁変状点表例えば練石積み・コンクリートブロック積み擁壁のクラックの項目の場合、左表のようになっていますが、クラックが横、縦又は斜め、出隅部かで分けており、さらにクラックの大きさなどの状況により、点数が変わります。
ここで注目してもらいたいことが、横、縦又は斜め、出隅部のそれぞれのクラックが最も大きい(一番下のランク)場合の点数を比較すると、横が6.5点、縦又は斜めが5.0点、出隅部が5.5点となり、横クラックが最も点数が高い(危険)と評価されることから、同じクラックでも状況により危険度がかわってきます。

劣化の種類、その程度で該当する点数をつけ、最も高い点数が擁壁変状点Bになります。

最後に、擁壁基礎点Aと擁壁変状点Bを合計した総評点がその擁壁の評価になります。

ステップ③【結果を判定し対策を確認】

総評点により宅地の安全度がでます。
結果が「Ⅰ.危険性が高い宅地擁壁です」の場合は、最寄りの自治体や専門家に相談しましょう。
「Ⅱ.やや不安定な宅地擁壁です」の場合は、定期的に自身で状況を確認し、変状がないかを確認しましょう。不安な方は最寄りの自治体に相談してもよいでしょう。
「Ⅲ.現状でほぼ安定した宅地擁壁です」の場合は、取り急ぎの心配はありませんので、地震や豪雨などの後や年に1回程度変状がないか確認しましょう。

判定表
引用元:国土交通省 我が家の擁壁チェックシート(案) https://www.mlit.go.jp/toshi/content/001466510.pdf
<strong>ボウサイ博士</strong>
ボウサイ博士

外観のみのチェックになるので、擁壁に問題があった
場合は、専門業者や自治体に相談し、より詳細な調査
を行った方がよいでしょう。

安全に擁壁を点検するため、以下の注意点を守りましょう。

● 危険な場所に近づかない
 傾きや崩れのある擁壁には絶対近づかないこと。
● 無理せず専門家などへ相談する
 判定に迷った場合や明らかに危険な症状があったら、早めに専門家や最寄りの自治体に相談する。
● 定期的にチェックを実施する
 Ⅲ.現状でほぼ安定した宅地擁壁という結果であっても、毎年1回、特に地震や豪雨のあとに再確認することを推奨します。

もしチェックシートで擁壁に問題があるという結果になった場合は、焦らず次の対応をしましょう。

1.状況を記録(写真撮影)
 ・擁壁のタイプ
 ・擁壁の高さ(メジャーがなければ目測でもOK)
 ・ひび割れの幅やずれ幅、傾いている角度など擁壁の変状
  擁壁変状点Bをだしたときの表を参考にするとわかりやすいです。
 ・上記3点がわかる写真
2.自治体への相談
 1.の資料を準備して、最寄りの自治体へ早急に相談しましょう。
 その擁壁や土地が造成されたときの資料(図面やいつ頃の造成かわかる資料)があれば一緒にもっていきましょう。なければ、自治体で造成の記録がないか調べてもらいましょう。
3.修理業者の選定
 複数業者に見積もりを依頼し、費用や工法を比較しましょう。自治体によっては建設業者を紹介してくれる場合がありますので、併せて確認しましょう。
4.補助制度の活用
 自治体によっては助成金や補助金制度があります。必ず問い合わせをしましょう
 参考:横浜市がけ地防災対策工事助成金

<strong>ボウサイ博士</strong>
ボウサイ博士

擁壁の状態を把握することは、家族の安全を守るために非常に重要です。『我が家の擁壁チェックシート(案)』を定期的に活用して、自宅の安全性を確認し、日頃から防災意識を高めましょう。特に小さなお子さんのいるご家庭では、家族みんなでチェックする習慣を持つことをおすすめします。安心で安全な住まいを守るために、今日からすぐに始めましょう!

国土交通省公式サイト『我が家の擁壁チェックシート(案)』を無料ダウンロード

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